なぜアニソン等が受けるのか

アニメ版魔法先生ネギま!ハッピー☆マテリアルが、ほぼ同じ曲を歌い手とアレンジをかえて6ヶ月連続リリースし、今年前半のオリコンチャートを席巻したのは皆さんご存知のとおり。最近でもアニメ系の曲がオリコン上位に入ることは多いです。
記憶が確かならばアニメ主題歌でチャート一位になった元祖はシティーハンターに使われたTMネットワーク氷室京介辺りのはず。この頃アニメ主題歌はタイアップの手段になることが多く、いわゆるアニソンっぽい曲が消えた時代でした。最近でもガンダムSEEDなどが、アニソンと言うよりタイアップでした。
そういったタイアップではなく、アニメキャラが歌っていると言う設定だったり、声優が歌っていたりする曲がランキング上位に来るのは、CDが売れなくなった時代とは言え、なんとなくその理由を求めてしまいたくなります。ので、土日の仕事がいそがしい中、なんとなく理由を考えてみました。



最近のいわゆる「アイドル」といわれる人たちの多くは10代ですが、女性アイドルの場合その歌う曲はギャップを狙ってか、やけに大人びた内容の歌詞と曲調であることがほとんど。しかし、それが本当に求められているのでしょうか。モーニング娘。最大のヒット曲がラブマシーンであるのは、その曲調が未来へ向かって生きる少女の力を表現していたからだと思いますが、いつからか妙に精神年齢高そうな歌詞と曲調ばっかりになっていき、低調になっていったと思います。はたしてそれでよかったのか。多くの人が女性アイドルに求めているのは若い女の子の元気を分けてもらえるような曲ではないでしょうか。


そう考えると、ジャニーズ男性アイドルがなかなか勢いが衰えないのがよくわかる。ジャニーズ若手は年相応の元気な歌詞と曲調で動き回り、自らの若さと元気さをその曲内で誇示することを忘れません。どんな年齢層でも、ファンはそのコンサート会場に行くことで、自分も若返るかのように元気を貰えているのではないでしょうか。


そこでハッピー☆マテリアルを振り返れば、前向きな歌詞の内容とテンポ良く明るい曲調で、上手過ぎない面も含めて作品の設定である中学生の元気良さが感じられます。声優ソングが売れるのは声優本人の年齢はともかく、その演じている作品のキャラ相応の年齢を感じさせる曲調や歌詞が多いからではないかと思います。今の時代、女性アイドルソングと呼べるのがアニメソングや声優ソングではないでしょうか。


なんかの番組で一度、ハッピー☆マテリアル・娘。バージョンとかやってみてくれないでしょうか。個人的にはそういうものが、女性アイドル不振の突破口になると思うのですが。




そういえばプロレスラー獣神ライガーの入場曲に使われている曲(現在も入場時にかかっているか実は知らない)が、同名アニメの主題歌であったことを知る人のほうがもはや少ないのではないでしょうか。正直プロレスラーのライガーが出てきたときには「やっちゃった」とか思ったものでしたが、ここまで長続きするとは…。