ヴィンランド・サガ1巻

ヴィンランド・サガ1巻がネギま!DVD2巻と共にアマゾンより到着。読んでみたのでその感想を。ついでにDVDの方は…、ねえ。

まず、この漫画はコミックス向きですね。本誌で読んでいた時より、かなり面白く感じられます。やっぱり話がスローな上に、連載が休みがちだからでしょう。背景の名前の無い1村人キャラまで個性的で魅力的に書かれている辺りは、この漫画の大きな特徴であり、魅力でもあります。

ただ、構成として過去話(現在連載中)の位置は正しかったのかは疑問が残ります。漫画開始冒頭に派手な戦闘シーンを持ってきたかったのはわかりますが、それが面白いとはいえ特に重要な戦いというわけでもなく、また意外な過去ならともかく皆が知っている(既に台詞で想像できる)以上の過去では無いでしょうし。もっと主人公等キャラ立てしながら決闘シーンでフラッシュバック的に小出しにするなり、冒頭に持ってくるなり、もう少しコンパクトにまとめるなりしても良かったと思います。

そういえばファインディングニモの構成は、当初ニモの卵の時の話(正確に言えばマーリンの過去話)を後でまたは小出しも入れる予定だったのを、はじめに一括したとか。それは出来てみれば、話の流れがスムーズになっていて良かったといえます。また、ファイブスター物語は冒頭に第一部クライマックスの一つが組み込まれていますが、アレはそのおかげで物語のスケール感と期待感が大いに膨らむものでした。

それはともかく絵は週刊誌レベルとしては非常に描き込んであるといえますが、実際には週間というには休みすぎなので週間レベル以上なのは頷ける。この書き込みと確実週間連載どちらを重視すべきかといえば、この内容ならば描き込みを重視した方が良いと感じます。


とりあえず、買わない人でも何らかの手段(借りるとか漫画喫茶とか)で一度読んでみる価値はある作品だと思います。

ヴィンランド・サガ(1) (講談社コミックス)

ヴィンランド・サガ(1) (講談社コミックス)