さよなら絶望先生

結構話題作なのか、そうでもないのかわからない、久米田康治先生マガジン連載中の「さよなら絶望先生」。マガジンの感想なんか書くと、魔法先生ネギま!(これはネギま!と分かれているのもあるかも)やはじめの一歩、スクールランブルなどを結構大きく引き離して一番多いリンク元がこれだったりはする人気っぷりですが、だからといって凄い話題になっている用でも無いと言う不思議な感じ。ネットやブロガーとの相性が良いのでしょうか。
※今調べたら今週はリンク元としてヴィンランド・サガの方が僅かに上の模様。マガジン新連載陣の、他紙組みも順調に人気が出てきたようで、良かった良かった。ヴィンランドはこの勢いでヴィンランド・サガ(1) (講談社コミックス)がもっと売れることを期待。一話にはその価値がある!


そんな絶望先生も、無事一巻が発売されました。帯付であることやカバーの紙質の違い(和紙っぽい質感で特に裏は綺麗)など、結構期待されているのでは。


中身は連載をすべて見ているので目新しいところが少ないのですが、やはりいきなり見開き首吊りは凄いインパクト。話が進むごとにかってに改蔵に近い作風に。また、以前からの作風の一つである各話キャラ登場時のコマぶち抜き全身絵は、絵のかわいさが引き立ってよいと思う。それにしても、1巻ちょうどで主要キャラすべて紹介されるようになっていたとは、思ったより計算されている模様(失礼)。

オマケが結構充実。まずはカバー等。いきなり前巻からのあらすじなどありもしないことが。逝国が酷い。カバーを外すのはお約束ですが、そこらのつまらない若手お笑いの、いわゆるあるあるネタを遥かにしのぐネガティブな突っ込みの嵐。それにしても横山智佐が好きですね。
各話に影絵風の扉絵と、生徒の紹介ページ(というほどではないが)が追加されています。2巻から読者投稿のコーナーがあるようで、その告知。週間少年マガジン巻末コメントで、久米田先生はよく連載がすぐ終りそうなネガティブな発言をしますが、こんなコーナーあると言うことはそんなにすぐ終るようなことは無さそうです。予告編も収録。
ネタと実話が入り混じっていると思われる、紙ブログという名のネガティブな(この言葉多いな)文章が載っていますが、紙の時点でブログではなかろう。その内容はやっぱりネガティブ。そして最後の最後に木村カエレの告訴状付。


じつは本編自体は、まとめてみるとインパクトが薄く感じた(まあ初見じゃないし)。しかし、オマケがなかなか。題名から細かいところまでネガティブにこだわった(?)本作、こんな作品他には無いので、漫画喫茶等ででも見る価値はあると思います。


さよなら絶望先生(1) (講談社コミックス)

さよなら絶望先生(1) (講談社コミックス)