魔法先生ネギま!お気に入りのコマを紹介してみる・その1

nyappe2005-09-13

ネギま!のお気に入りのコマをあげて、紹介してみようかと思います。これは、3巻6〜7ページの見開き登校シーンであり、ネギま!を象徴する一コマの一つであると思います。


この見開きにこめられた情報量こそ、ネギま!の象徴の一つ。巨大学園が出てくる話は他にも色々有りますが、それを絵で表現できている作品は皆無だと思います。ネギま!はそれを週間連載漫画で表現しており、その上で、

1・まずは圧倒的な人物数で圧倒
2・その中でも3−A生徒各人のアイテムとか、一人落着いてる(あきれている)千雨、屋根から降りる楓とかでキャラの性格や特徴を演出
3・更によく見ると巫女とかシスターの格好してる人もしかして…(伏線)
4・更に例えば6巻読んでから見返すと、あのキャラの位置がちゃんと…(一貫性)

のように、細かいところまで組み込んでいく。


アニメ版ネギまの評判の悪さを原作を読んでいない方には、特に宇宙のステルヴィア機動戦艦ナデシコの続編問題が表面化して以降、作画についていいすぎだとの意見があります。しかし、多くの原作ファンは、まずは(無茶とは思いつつ)これが動くことを想像したはずです。その上で作画以外に、上のような部分もちゃんとアニメ化されると思っていた。

ネギま!の場合キャラの絵とかストーリー部分だけでなく、背景的な日常の一コマを2、3、4のようにさりげなく重ねていって、各キャラを印象付けていくところがらしさだと思います。オリジナル展開したとしても、1の部分はともかく2、3、4のような部分がしっかり出来ていれば、むしろキャラが深まって「オリジナル展開良いよ〜」となるのでしょう。

実際のアニメ版は原作準拠の展開でもそういう部分が再現できず、しかもそういう部分でのキャラの書き分けを放棄して髪の毛の色でやればいいやという思考まで透けて見えてしまう。更に全体の作画が標準以下だったので、辛口の意見ばかりになったのは当然の流れだったと思います。原作不勉強さがこれでもかと現れている。
ファフナーが髪の毛の色と髪型以外でキャラ見分けられないこと考えると、髪の色で書き分けはXEBECお家芸かもしれませんが(これはキャラデザ問題か。友人で夜中にテレ東でガンダムSEEDの再放送やってると本気で勘違いしている人がいた)。



このコマは、マガジンに「さよなら絶望先生」を連載中の久米田康治先生が、サンデーに「かってに改蔵」時にパロディーしたことでも有名です。(さよなら絶望先生(1) (講談社コミックス)はもうすぐ発売!)。そっちは凄い凄惨なシーンでしたが…。


はてなに来て初めて画像を貼ってみましたが、少し想像した貼り方と違ってたり。プレビューと登録押し間違ったのが悪いが。