セガの次世代業務用基板「LINDBERGH(リンドバーグ)」

セガから業務用の新基板が発表されました。

セガ次世代業務用汎用基板「LINDBERGH
http://sega.jp/release/nr050901_1.html

LINDBERGH特設ページ
http://sega.jp/arcade/lindbergh/home.html


昨今の業務用ゲーム基板は家庭用ゲーム機に移植しやすいことが前提とされ、基本的に家庭用ゲームマシンのメモリ等をパワーアップしたものである場合が多かった。かつて無い成功度でその流れを決定的なものにしたのはセガドリームキャストとほぼ互換基板NAOMIですし、あるゲーム機は中を開けるとPS2がそのまんま入っているとか。これは、家庭用機との性能のギャップがなくなったことによるもので、最近では実際大型筐体やカード系でも、中身は家庭用機バージョンアップ基盤が大半です。
以前からこのタイプの基板はあったのですが、ぷよぷよコラムス(メガドラ基盤)等単発ヒットはあっても、それらがメインになることは決してなかった。最近のは知りませんが初期プリントクラブの中身はセガサターン互換基盤でしたが、肝心の汎用ゲーム基板としてはほとんど鳴かず飛ばずでした。


さて、セガの新基板。セガが家庭用ゲーム機から撤退したから家庭用互換ではありません。しかし、PCに近い構成ということで、逆に全てのゲーム機に移植しやすい環境を持ってきたなと感じます。PC構成なのは、ある意味次世代家庭用機シェアが混沌とすると言う予想が大きいこともありそう。
また、パソコンに近い構成といえば昔タイトーのウルフ基盤(鈴木裕さんの新作がサイキックフォースっぽいのが皮肉?)とかも有り、その頃は正直最先端には見劣りする性能でしたが、今回のはかなり高い性能のようです。パソコン界ではグラフィックチップメーカーが凌ぎを削っている結果、ソフト開発を凌駕したスピードでハードが進化し、ある意味性能をもてあましているようにも見えますが、ゲーム基板としてならきっちり性能を使い切れそう。

一時代を築いたカプコン等多くの会社がアーケードの、特に汎用ゲーム機から撤退に近い状態になっていき(CPシステムとか良かった)、同時代を生きた仲間達も多くが消えていく中、それでも独自ハードを打ち出し頑張っているセガ(セガも正確にはセガサミーになったんだけど)。新基盤、成功するといいなあ。ただ、セガの開発力が低下したように思えるのが気になります。