魔法先生ネギま!を大好きになった瞬間


この記事は、以前Yahoo!ブログで書いていたときのものをやや修正したものです。基本的に時事ネタが多いので再録とかしなくていいかとか思っていたのですが、元の方もいつまでも取っておくことも出来ないだろうし、特に書くことが無さそうな非に時事ネタじゃない部分は幾つか持ってきておこうかと。別にたいした中身じゃないですけど。数日前にワンピース編もあるよ。


当然ながら読んでいない人にはネタバレありなので、気をつけてくだされ。




魔法先生ネギま!を大好きになった瞬間】
私はこう見えて(?)、昨年3月位までは赤松健なんかまったく知らず、どちらかというとラブひななど読みもしないで軽蔑に近いものを感じていた人間です。それがとある理由から<絶対に>ネギま!を読まなくいけなくなり、読み始めたわけです。その頃、コミックスは確か4巻まで、本誌では修学旅行編クライマックス近辺(総本山到着前後位?)でした。


1、2巻辺りは絵は好みだし31人設定は凄いけど「単発話としては面白いが全体としての話は正直面白いわけでは…」と思っていたのですが、3巻辺りから徐々にはまり始め、4巻で「これはなかなか…」になっていました。ある理由でその場にはネギま!マガジン本誌切抜きのコミックス収録前のがあり、それを見始めた直後からもう虜です。ラブラブキッス大作戦で萌え、小太郎戦に感心しながら燃え、映画村で刹那に心奪われ、本誌に追いつき…、とこの間二日位でしょうか。


そして大好きになった瞬間は、修学旅行編クライマックスの一つ、ネギがフェイトを出し抜いた瞬間です。修学旅行編総本山後(まあ、6巻ですね)はとにかく面白く、漫画を読んでいて毎週一週間があんなに待ち遠しく感じたことはありませんでした。


<<更に細かいネタバレあり>>
読んで無い方にはネタバレになりますが、5巻の「小太郎戦の無謀に見える接近戦→自らに魔力供給して付焼刃の魔力パンチ(接近戦はそれを確実に当てるため)→白き雷」や、6巻の「最大速度で突っ込む→風花・風塵乱舞で水を巻き上げ目晦まし→魔力パンチを当てる(防がれる)→そこまでが作戦のように思えて本命はその後の遅延呪文・ゼロ距離戒めの風矢」という展開が有ります。
<<ネタバレ終わり>>


その前の週(48話)には絶体絶命の状況に絶妙のタイミングで助っ人が登場し、いきなりスナイパーライフル+ガン=カタだの分身だのを披露してくれます。そして49話、助っ人およびその凄まじい実力もすばらしかったのですが、やはりネギがフェイトを出し抜いた一連の部分は、ネギま!がバトルシーンだけでも一戦を張れる作品であることを証明した瞬間だと思います。
なお、ここら辺りで本誌では、ゴールデンウイーク合併号と作者休載が重なり、3週間待ちました。今までの人生で、あらゆるジャンルで話の続きがこんなに待ち遠しかったことはありません。


修学旅行編中の小太郎線やフェイト出し抜きのバトル編の展開を見たとき、「小説版スレイヤーズ」を思い出しました。


スレイヤーズはアニメ化もされた文庫本ライトノベル作品です。アニメだけ見ていると、リナ等超個性的キャラがガンガン突き進む、ただのドラグスレイブ力押し+ギャグ作品に見えますが、小説版(本編)は読んだ人の多くの人は魔法の使い方のうまさに関心すると思います。特に強力な上位魔族を倒す魔法としてラグナブレード(ショートソードサイズの魔力で出来た剣みたいなもので、魔力の消費が激しく長時間維持できない)以外がほとんど役に立たなくなって以降、魔法使いであるリナがいかに接近して短いラグナブレードを当てるかが鍵となり、その前に多くの魔法や言動等の手段を講じて、最終的に本命のラグナブレードを当てる戦いとなっていきます。


このスレイヤーズ風の戦闘、字で書くと簡単そうに読めますが、絵にすると説明的になりすぎてテンポが崩れたり、または説明不足だったりで、かなり難しいと思われます。しかし魔法先生ネギま!ではここらをちゃんと描写しつつすばらしいスピード感と最低限の説明ではっきりと読み取れるように表現しています。同じ回(49時間目)には他にも助っ人達のすばらしい活躍シーンもあり、そこだけでも何度読み返したことか。しかもその数週後にはそれらを全て吹き飛ばす勢いの、強力過ぎる魔法が!


読んだことが無い方は、特に1巻2巻当たりは好みでなくても我慢して(ここの方が好みという人もかなり多いですし、自分も嫌いではない)、6巻まで読んでみることをお勧めします。6巻まででようやくネギま!の目指す要素が揃ってきた感じですし、ここまで来てつまらないと言うならばこの漫画が合わない人でしょう。面白いと思う人であれば、一生ものの作品に一つ出会えることになると思います。そうなってから1、2巻等見直すと、初回時と大きく違う印象になるのも凄い。1巻の生徒初登場の部分などもそうですが、ネギまの象徴の一つ、3巻6〜7ページの見開き登校シーンなんか、今になって細かく見るとキャラの位置等絶妙!


っていうのは私がもともと萌えに関して特に抵抗なかったからなのでしょうか。それはサターン版サクラ大戦のおかげですが。それでもなぜかラブひなは毛嫌いして連載時読まなかったのは謎。今は全部持っています。


魔法先生ネギま!(6) (講談社コミックス)

魔法先生ネギま!(6) (講談社コミックス)



オマケで小説版スレイヤーズも、読んでいない方は是非一度お試しを。話も面白く、また先ほどの魔法の使い方のうまさもありますが、魔法の作りや成り立ちもよく考えられており、呪文の言葉もかなり格好良い。ラグナブレード(神滅斬)の呪文ラスト「神々の魂すらも打ち砕き―」は格好良過ぎ!。一人称でかかれたライトノベルスレイヤーズが広めたものと言えますが、かなり読みやすいと思います。逆に本格的な文章を望んでいる人には軽すぎと感じるかもしれません。注意点は本編とすぺしゃる(外伝)があると言うことで、すぺしゃるの多くはスレイヤーズの持つギャグ面を押しだした作品で、本編を読んだ上でギャグ面も気に入ったのなら、読んでみる作品だと思います。ついでに私、スレイヤーズに関しては多分最後まで読んでいません。冥王倒した後の話がさすがにだれてきて途中で発売日に買わなくなり、気付いたらその後続いているのかすら良く知らないのです。冥王までは今でも話し大体覚えているのだけど…その後はどんな話だっけ?という感じです。某アイテムが無くなったせいで戦略の幅が一気に狭くなったからか?。


スレイヤーズ! (富士見ファンタジア文庫)

スレイヤーズ! (富士見ファンタジア文庫)